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甲状腺疾患
甲状腺とは、首の真ん中より下、のどぼとけの下あたりにある15~20gのちいさな蝶の形をした臓器です。食物に含まれるヨウ素を材料に、甲状腺ホルモンを合成して血液中に分泌します。
甲状腺ホルモンは①体温を調節する ②新陳代謝を促進 ③脳・心臓・胃腸の働きを活発にする
など生命活動の根幹にかかわる、各臓器の働きをコントロールしています。そのため、甲状腺疾患では全身のさまざまな症状を呈することが知られています。
主には甲状腺ホルモンが過剰となる病気(バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、プランマー病など)や逆に甲状腺ホルモンが低下する病気(橋本病など)そして首にしこりができる甲状腺腫瘍などの病気があります。
甲状腺ホルモンが過剰となる病気の一般的な症状
(バセドウ病・無痛性甲状腺炎・プランマー病など)
・暑がり、疲れやすい、だるい
・イライラ感、落ち着かない、集中力低下
・首₍甲状腺₎が腫れる
・発汗、脱毛、かゆみ
・コレステロール値低下、血糖上昇、血圧上昇、肝障害
・脱力感、筋力低下、骨粗しょう症、手足の震え
・胸がドキドキする、脈が速い
・むくみ、息切れ
・寒がり、疲れやすい、動作が鈍い
・首₍甲状腺₎が腫れる、喉の違和感
・ボーっとしている、いつも眠たい
・息切れ、むくみ、心肥大
・食欲低下、舌が肥大、便秘
・コレステロール値上昇、肝障害、貧血
・月経不順
甲状腺ホルモンが不足となる病気の一般的な症状
(橋本病など)

甲状腺ホルモンが過剰となる状態は、バセドウ病だけでなく、亜急性甲状腺炎や無痛性甲状腺炎、プランマー病などがあり、特に無痛性甲状腺炎とバセドウ病は臨床症状や甲状腺ホルモン検査だけでは鑑別しにくく、バセドウ病治療で使用される抗甲状腺薬は重大な副作用が報告されていることから、日本甲状腺学会では「甲状腺疾患診断ガイドライン2010」でバセドウ病の診断鑑別のためにTSH、FT4、FT3とTRAb(TSH受容体抗体)を行うとしています。
また、TRAb値はバセドウ病の疾患活動性と相関を示し、治療経過中に変動するため、バセドウ病の寛解判定の指標の1つとして有用です。

甲状腺エコー検査のご案内
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甲状腺超音波検査(エコー)は首全体に検査用ゼリーをつけておこないます。できれば前開き、あるいは首周りがあいた服装で来院していただけるようお願いします。なお、検査時にはネックレス・ネクタイ・湿布なども外していただきますのでご了承ください。
固い腫瘍に癌が含まれることから、硬さを評価するエラストグラフィーを装備した超音波機器を採用しております。甲状腺腫瘍の評価はもとより、穿刺吸引細胞診を実施します。外科治療の適応と考える場合には、甲状腺外科専門医へご紹介します。
TSH、FT4、FT3、TRAb(TSH受容体抗体)は、院内検査で約1時間で結果のご説明と治療方針の決定が可能です。
